ニュース

摩耗強度について

クッションの生地において、マーチンデール回数の理想値は一般的に10,000～15,000回以上が推奨されています。これはクッションが柔軟性や快適さを重視するアイテムであり、家具の張地に比べて強度要求が若干低い傾向があるためです。しかし、使用頻度が高い場所や公共施設向けのクッションでは、より高い耐摩耗性（20,000～25,000回以上）が求められることもあります。（使用する基の素材の特性、座面に使うか背面に使うかによっても変わります。） 家庭用として通常使用するクッションであれば、10,000回以上が標準的な耐久性の目安となりますが、これを超える数値は、特に耐久性を重視する環境や目的で使用する場合に適しています。 また、ソファーなどに多くのクッションを配置する場合、各クッションの使用頻度は分散され、摩耗が少なくなるため、通常よりも低めのマーチンデール回数が目安となります。またアームチェアーなどで１個だけ使う想定ですと高めの傾向になります。 当店では１００００回〜３００００回を目標目安としています。（生地の種類によります。） 見た目の高級感と適度な耐久性を両立させることが重視されるため、全体的なデザインに合った生地を選ぶことが重要です。また季節でコーディネートを変えると使用頻度も低くなります ラグジュアリーな空間で使うクッションは、インテリアのアクセントや寛ぎのために置かれることが多く、機能面での摩耗や損傷に耐える必要はさほどありません。 また、ラグジュアリーなアイテムには、その独特の風合いや上質な素材の肌触りが求められるため、過度な耐久性を追求すると、見た目や触り心地に影響が出ることもあります。美しく、季節やスタイルに合わせて楽しむアイテムとして捉えることで、クッションの存在価値がより一層高まるでしょう。